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本日の一冊
萩尾望都 ポーの一族 後編 〜 40年後、永遠の少年たちが帰ってきた...新シリーズスタート
前編より〜
1976年、「エディス」。
...そこから40年。
2016年、突然エドガーが帰ってきた。
『春の夢』
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第二次世界大戦下の1944年。エドガーとアランは、ユダヤ系ドイツ人の少女ブランカと出会う。
永遠に歳をとらない少年たちの横を、戦争という巨大な「死」が通り過ぎてゆく。
そして、
『ユニコーン』
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過去と現在を往還しながら、1976年「エディス」で途切れた物語を2016年へ接続する。
『秘密の花園』下
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エドガーとアラン、そしてアーサー・クエントン卿。新シリーズなのに、さらに19世紀へ潜っていく。なお作品には2000年の時間軸も登場します。
『青のパンドラ』
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そしてようやく物語の「現在」へ。アランを取り戻そうとするエドガーから、ポーの一族そのものの核心へ。
新作は単なる「その後」ではなく、旧作で描かれなかった時間へ潜り、やがて「エディス」の先へ。
40年前に閉じられた扉を、少しずつ開いていく...
ではなぜ、40年もの時を経て再び描いたのか?
実は萩尾さん自身、エドガーたちをずっと好きだったし、描いていないエピソードもあった。
それでも描かなかった大きな理由のひとつが、自分の絵が変わってしまったこと。
もう昔の絵では描けない。
だから「ポー」は、自分の中で封印していたという。
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その扉をノックし続けた一人が、作家の夢枕獏さん。
会うたびに「続きを読みたい」と言われ、そこへ『flowers』15周年の読み切り依頼が重なる。
「一本だけなら」と16ページのつもりで始めた物語は、20、24、32、40ページ......それでも収まらず、
再び『ポーの一族』が動き始めた。
そして、ここは僕も正直に、今回、新作を開いたとき、絵が変わったなぁ......と思った。
旧作にあった、あの美し過ぎるほどの繊細な線や、少年たちの透明感とは違う...個人的には、やはり昔の絵に惹かれる。
でも、それこそがなんともリアル『ポーの一族』的でもある。
エドガーは歳をとらない。
萩尾望都は歳を重ねる。
そして僕たち読者も歳を重ねる...
変わらない少年たちの物語を、変わっていく人間が描き、変わっていく人間が読む。
40年という空白さえ、作品の一部になってしまった。
物語は、ときに作者より長く生きる。
そして一度閉じた扉が、何十年後かに、また開くこともある。
まさしく「今此処」に永遠を描いた物語そのものが、時を越えて帰ってきた...マワリテメクル...時間は絶対ではない。
『ポーの一族』...これからエドガーたちは、僕たちの時間をどこまで旅してゆくのだろう...お楽しみは続きます。
それにしても、萩尾望都さんをはじめ、いわゆる「花の24年組」と呼ばれた少女漫画家たち。
とりわけ1970年代に生まれた作品群を、今あらためて観ると、そのソウゾウ力には驚かされる。
同じ頃、日本では後に「シティポップ」と呼ばれる音楽も生まれていた。
半世紀近くを経た今、その音波を世界中の質の良い音楽ジャンキーたちが発見し、リスペクトしている。
考えてみれば、
萩尾望都も、竹宮惠子も、大島弓子も...細野晴臣も、大瀧詠一も、山下達郎も......
漫画家/音楽家というジャンルを取っ払って観れば、彼ら彼女ら一人ひとりが、ある意味、
日本語脳からハッコウされた、「BEATLES」の一員だったのではないか?
四人だけが日本のビートルズなのではない。
世界の見方を変え、表現の方法を更新し、後から来る者たちに新しい道をひらいた人たち。
日本のMANGAとMUSIC。
絵と言葉と音。
違う場所で鳴っていたソウゾウだけれど、その奥には、どこか共通する日本独特の感性が流れていたのではないだろうか?
それを僕は、日本語脳のソウゾウとして、もう一度観てみたい。そして、自分なりに想像し、創造してみたい。
過去を懐かしむためではない。
江戸が育んだ循環する暮らしや文化の智慧を、現代の科学、テクノロジー、ARTと重ね、未来へハッコウさせる。
ネオ江戸時代。
過去 → 今 → 未来。
時間を行ったり来たりしながら、まだ見ぬ未来をソウゾウする。
その歯車の一つになりたい。
そう考えると、これもまたどこか、『ポーの一族』的ではないか。
70年代から届いた絵と言波と音波が、半世紀後の僕たちの凝り固まった脳を、もう一度洗ってくれる。
洗脳ではなく、シンの洗脳:)
日本語脳から、ネオ江戸へ。
カクメイではなくイシン。
そして、地球イッシンへ。
過去は終わっていない。
未来をソウゾウするために、今もハッコウし続けている。
光を発するソウゾウ、食から本へ、さらに...絵や音や映像へと、、、し続けたいものですよね〜:)ともに歩む同士、GO-EN-GOしますように:)


