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2026459318855392 回顧

31年振りの祓月三月三日雛祭 Vol.3 新しき「ひ」は、すでに立っていた...

*TAO LABより
Vol.2からつづく...

2026年3月3日。
雨の丹生都比売神社。

「とじたる時をさかのぼり、あけたる時をうましめん」
閉じた過去をひらき、新しい時を産む。

そんな願いを込めて奏上したお口上に、同じ日、若崎さんを通して返歌が届いた。

その御名は、
姫大神様(丹生都比売神社)
稚日女尊
丹生都比売
大宜津比売
市杵島姫

五つの御名。しかし、五柱の別々の女神というわけではない。

丹生都比売神社では、稚日女尊は丹生都比売大神の別名とも伝えられ、大宜津比売、市杵島姫は同社に祀られる女神と重なる。

では、なぜこの五柱の御名なのか?
その問いは、ひとまず胸に置いておこう。

【3月3日 返歌】
あたらしき
ひ の たちたるを み
つつしみて
もうすものなり

なかきよ の
すゑに たちたる

こととひし を
むねに きざみて
ゆきたまふるは

まちたること も
ゆめの よきかな

新しい「ひ」は、すでに立っていた。
こちらは、新しい時を「産もう」と願った。
ところが、返歌は、
「あたらしき ひ の たちたるを み」
と始まる。
これから立つのではなく、すでに立った「ひ」を見ている。

日。陽。火。そして、霊。
平仮名で届けられた「ひ」には、幾つもの響きが重なる。
お口上の「ひのもと」とも呼応する。

つまり、未来を願う人の意志に対して、返歌は、その始まりがすでに起こっていることを告げているように読める。

未来は、まだ来ていない。
けれど、その始まりは「今」にある。

長き世の末に、立つ。
「なかきよ の
すゑに たちたる」

「なかきよ」は、長き世とも、長き夜とも響き合う。
長く続いた時代。
あるいは、夜明けを待ち続けた時間。
その末に立つ。

31年前、1995年の「死国」。
そして2026年の「始国」。

あの時には見えなかったものが、31年という時間を経て、今になって見えてくる。

過去へ戻るのではない。
「過去」を「今」に重ね、「未来」へ「今」ひらく。

マワリテメグル。

答えではなく、問いを胸に。
「こととひし を
むねに きざみて
ゆきたまふるは」

ここが、今回の返歌の大切なところだと思う。
「こととひし」は、言問いし、事問いしとも読める。
交わした言葉。問い続けてきたこと。
それらを胸に刻んで、行く...

完成された答えを受け取ってから歩くのではない。
問いを抱いたまま、身体を運ぶ。

これは、お口上の、
「人たるをもって
願いまつり
巡らんとする」
と、見事に響き合っている。

祈るだけではない。学ぶだけでもない。
行動する。

精神学=シンのロジカルを、知識から実践へ。
そのために、今回もこのカラダを持って旅に出たのだ。

待ち望んだ夢の、よきかな。
「まちたること も
ゆめの よきかな」

誰が、何を待っていたのだろう?
自分自身なのか?
この地なのか?
あるいは、もっと長い時の巡りなのか?

その主語は記されていない。
だからこそ、ここは決めつけずに受け取りたい。

長く待ち望まれてきたことが、今、動き始める。その夢の、何と喜ばしいことか。
そんな祝福の響きを感じる。

四柱の神々。そして「静と動」
さて、返歌に添えられた御名を調べていて、ひとつ興味深いことに気づいた。

丹生都比売神社には四柱の大神が祀られている。
第一殿、丹生都比売大神。
第二殿、高野御子大神。
第三殿、大食都比売大神。
第四殿、市杵島比売大神。

返歌の御名には、女神たちと重なる名前が並んでいる。
しかし、第二殿の高野御子大神の御名がない。

なぜだろう?
若崎さんに尋ねてみた...

つづく...

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