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本日の一本 J-ANIME
リスペクト〜 幾原邦彦 =「哲学をアニメにした人」 + 佐藤竜雄 =「SF愛をエンターテインメントにした人」〜 研究
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*TAO LABより
派手な宣伝をするわけでもなく、誰もが知る国民的作品というわけでもない。
けれど、アニメ業界では「この人に影響を受けた」というクリエイターが後を絶たない...もちろん、この世界、他にもたくさんの天才+異才+狂才が存在しています...知る人ぞ知る二人の監督がいます。今回、紹介するのは、幾原邦彦さんと佐藤竜雄さん。
残念ながら佐藤さんは肉体を離れてしまいました...合掌。
で、ピックアップしたのは幾原監督作品『少女革命ウテナ』(TV版1997年・劇場版1999年)と佐藤監督作品の『モーレツ宇宙海賊』(TV版2012年・劇場版2014年)です。
一見、まったく共通点がないように見えるこの二作品。
でも、どちらも「自分だけの宇宙」を最後まで描き切った傑作です。
*『少女革命ウテナ』
「世界を革命する力を!」
この一言から始まる、唯一無二の映像体験。
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学園、決闘、薔薇、お姫さま、王子さま...。
そんな童話のような舞台が、いつしか「自分とは何か」「自由とは何か」「愛とは何か」という深いテーマへと変貌していきます。
現実なのか幻想なのか。
説明よりも象徴で語り、映像そのものが詩になっていく。
観るたびに新しい発見があり、「もう一度観たい」と思わせる、不思議な引力を持つ作品です。
音楽にJ・A・シーザー+演劇実験室"万有引力" が参加しているのも...寺山チュルドレンとしては嬉しく。
劇場版『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』予告編
劇場版は、さらに大胆。
TV版を知っていても「そこまでやる!?」と驚くほど、映像美と表現はアクセル全開。
まさにアニメだからこそ到達できる芸術作品です。
*『モーレツ宇宙海賊』
女子高生が、ある日突然「宇宙海賊船の船長」を継ぐことになる。
...というだけ聞くと、軽快なドタバタSFかと思いきや、これが実に骨太。

宇宙船の運用、航法、交渉、法律、チームワーク。
細かなSF設定が驚くほどリアルで、その世界に自然と引き込まれていきます。
主人公・加藤茉莉香は、力で勝つヒーローではありません。
考え、決断し、仲間を信じ、一歩ずつ船長へと成長していく。
...その姿が、とても気持ちいい。
劇場版『モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPERSPACE -亜空の深淵-』予告編
劇場版ではスケールがさらにアップ。
宇宙を舞台にした大冒険でありながら、最後まで「人」を描き続ける温かさがあります。
観終わる頃には、きっと宇宙へ旅立ちたくなっているはずです。
OPとEDはももいろクローバーZが。海外に受け入れられる日本人アーティストはアニメとの親和性が大きいですね。
幾原邦彦 =「哲学をアニメにした人」 + 佐藤竜雄 =「SF愛をエンターテインメントにした人」
片や、哲学を映像で語る革命家。
片や、SF愛をエンターテインメントへ昇華した宇宙人。
二人とも共通しているのは、「好き」を誰にも遠慮せず、本気で描き切っていること。
この後の地球ネオ江戸時代へのイッシンのキーワードの1つ『シン・シゴトは道楽道』をまんま生きております。
だからこそ、その個性は時代を超え、多くのアニメクリエイターたちへ影響を与え続けています。
アニメというエンターテインメントを通して、世界中の一人ひとりの心に小さな光を灯し、その積み重ねが地球を「369の惑星」へとシンカさせる...その一助となる日本語脳エンターテインメントを生み出したい。
そんな夢を抱きながら、未経験にもかかわらず、超一流のアマチュアプロデューサー(笑)となることを目指しています。
だからこそ、この二人の監督の作品は...もちろん〜お二人だけではありません、沢山の作品や監督スタッフたちのその作家性や創作の軌跡を、映像や書籍、インタビューなどを通して日々、多くの時間を費やし、味わい直しています。その道程は味噌や醤油等発酵食品を造っているかの如く...ジャンルを越えて、多くの表現者たちの作品や生き方から学び、そのエッセンスを内宇宙で発酵させながら、自分なりの「まだ誰も見たことのないハッコウ物語」を生み出していきたいと思っています。
技術はAIが手伝ってくれる時代になるでしょう。
でも、「何を描きたいのか」という情熱だけは、誰にも代わることはできません。
未来のアニメは、技術を競う時代から、「どれだけ自分だけの宇宙を描けるか」を競う時代へ。
そのヒントが、この二人の作品には、キラキラと散りばめられています。


