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平安時代の絵巻は十二世紀のアニメーション〜現代日本のアニメ・マンガの源流なのか?

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『十二世紀のアニメ-ション: 国宝絵巻物に見る映画的・アニメ的なるもの』
高畑 勲 著

*TAO LABより
「十二世紀のアニメーション」とは、高畑勲監督が1999年に著した、徳間書店から出版された書籍で、平安時代の国宝絵巻物(『信貴山縁起』『伴大納言絵詞』『鳥獣人物戯画』など)に、現代のアニメーションに通じる映画的・アニメ的な表現(動きの表現、コマ送り、カメラワーク)が凝縮されていることを指摘し、その面白さやルーツを探求した日本文化論です。高畑監督は、絵巻の「躍動感」や「キャラクター性」を現代アニメの視点から読み解き、日本アニメの源流に迫る革新的な視点を提供しました。

視点:
アニメーション映画監督である高畑勲氏が、独自の視点で絵巻物の「見方」を解説。
対象作品:
『信貴山縁起絵巻』『伴大納言絵詞』『鳥獣人物戯画』など、特に動きの表現が豊かな絵巻物。
核心:
850年近く前の絵巻に、現代のアニメーションに通じる「映画的・アニメ的なるもの」が満載であることを指摘。
テーマ:
擬人化された動物キャラクターや、奇想・遊び・動きに溢れる表現の中に、日本アニメのルーツを探る。

これに対してこのような意見も〜
まんが訳絵巻物プロジェクトとは何か、まんがアニメの起源は何故、絵巻物ではないのか ...ー大塚英志ー

『まんがやアニメーションの起源を中世の絵巻物に求める俗説がある。

俗説と書くのは後述するようにそれが「創られた伝統」に他ならないからである。確かに美術の教科書の中には『人物鳥獣戯画』をまんがと結びつけた記述があり、故・高畑勲も自身の絵巻物論を『十二世紀のアニメーション』と題して刊行している。

海外では近年、日本のまんがアニメに関する学術研究や美術館での展示が多数なされているが、必ずと言っていいほど、中世以降の絵巻物、あるいは浮世絵の「伝統」との結びつきが強調される。それどころか、これらの「伝統」の所在が日本のまんが・アニメの現在の隆盛の理由としてまことしやかに日本人によって説かれることも稀ではない。

正確に言うと、このまんが・アニメ文化伝統起源説は、①キャラクターの作画法、②絵と物語が連動した演出法の2つに大別される。前者の例としてしばしば挙げられるのが『鳥獣人物戯画』であり、後者の代表が『信貴山縁起絵巻』である。しかしこれらを例に、まんが・アニメの今に至る「起源」だというのは印象論の域を出ないどころか、実は「印象」にさえ反している...』

全文はこちらに
まんがやアニメーションの起源は中世の絵巻物?


参考図書:まんが訳 酒呑童子絵巻

個人的には江戸時代とともに日本語脳から生まれる日本ならではの文化が発光された平安時代...メイドバイ日本語脳に興味は尽きないのです:)
この時代、日本人で生きていられることに感謝です。

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