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神の詩バガヴァッド・ギーター

「わたし」が変わり、「せかい」が変わる、普遍の真理ユニバーサル・ゴスペル

「生まれたものは必ず死に、死んだものは必ず生まれる。必然、不可避のことを嘆かずに、自分の義務を遂行しなさい」

時を超え、国を超え、宗教を超え、今を生きるすべての人びとへのメッセージ。

  • バガヴァッド・ギーター
  • 訳:田中燗玉
  • 装丁:倉茂透
  • 定価:2000円(税別)
  • ISBN978-4-903916-00-2
  • C0014 ¥2000E
神の詩-バガヴァッド・ギーター
試し読み

ヨギ・ヨギーニはじめ、自由を求める人、必読

「神の詩」という意味である「バガヴァッド・ギーター」は、インド古典中もっとも有名で、ヒンドゥー教が世界に誇る珠玉の聖典であり、聖書に次いで世界で2番目の発行部数を持つ書物だともいわれています。大戦争の戦場というもっとも過酷な状況を舞台に、尊主クリシュナがアルジェナに語る永遠の真理が書かれています。ひとは社会人たることを放棄することなく、現世の務を果たしつつも窮極の境地に達することが可能である、と。


目次:
第一章 
 アルジュナの苦悩
第二章 
 ギーター全体の要約
第三章 
 カルマ・ヨガ
第四章 
 智識(ジナーナ) のヨガ
第五章 
 真の離欲
第六章
 瞑想のヨーガ
第七章 
 至上者(かみ)についての知識
第八章 
 永遠に到る道
第九章 
 最も神秘な智識
第十章 
 至上神(かみ)は全存在(すべて)の源
第十一章 
 至上神(かみ)の宇宙的形相
第十二章 
 信愛(バクティ)のヨーガ
第十三章 
 物質源(プラクリティ)と精神源(プルシャ)、用地(クセートラ)とそれを認識する者
第十四章 
 物質自然(プラクリティ)の三性質(グナ)
第十五章
 滅・不滅を超越した一者
第十六章 
 神性と魔性
第十七章 
 三種の信仰
第十八章 
 離欲の完成

あとがき
著者略歴
参考文献

解説(第二版第十刷発行より)
精神学協会会長 積哲夫

:NEWS:

ポットキャスト:this IZU.radio "朗読 神の詩"2021年11月よりスタート。
14926564073593.jpg
毎月1日+16日に1章ずつ、さまざまなポットキャストプラットフォームにて試聴可能です。
ながら〜でお楽しみ下さい。


精神学協会会長 積哲夫氏の解説が追加されます
2021年9月17日第2版第10刷発行分より〜こんな感じで始まります...
"神知の波動"
『 田中嫺玉訳のバガヴァッド・ギーターは、日本にいくつも存在する訳書のなかで、特別な魅力を持っています。
 それは、ルドルフ・シュタイナーの研究者として署名な、高橋巌氏がギーターの最良の訳書として、幾度も本書を紹介していることでも分ります。この解説では、なぜ、そのような訳書が生まれたのか、について、 私が知っていること、さらには、私に知らされたことを記すことにします。それは、田中嫺玉の精神の系譜についてです。... 』

お楽しみに!

* この本を出版したいと思ったバックボーン~ 燗玉さんとの出会い *

2019−01−18 記

きっかけは先生が訳された19世紀に生きたインドの聖者ラーマクリシュナの文庫だった。「不滅の言葉」と訳されたこのちいさな本は実際はその何十倍もある大著のダイジェストだった。

この本との出会いは1990年初頭、30歳を迎え、自分自身となるための"茨の道"...それこそが実は"自由の道"だと今では確信してますが、そんな道を歩み始めた時期だった。その時以来、新聞やテレビ等ある意味、操作された情報から意識的に離れ、外側ではなく内側に深く潜るような...また、物理的にはどこかに属することなく、毎月決まった収入もなく、"明日"を思い煩うというよりは"今日"を手探りで生き始めた時だった。

もともとこの本はラーマクリシュナ・ミッションの日本支部より全訳が出ており、事前にそちらの方を読んでいた。労作ではあるが少々堅苦しくて、先生の訳と出会ってからは同じ内容にもかかわらずまるで生きているかのように登場人物が浮き上がり、動き、語っていた。
モノクロームの名作映画のような粋な真理探究の講談。景色は白黒だったけど、言葉は鮮やかで美しく、もうひとつのファンタージーSF映画のようですっかりはまってしまった。

とともに著者と翻訳者のつながりの大切さをあらためて認識した。先生はインド学者ではなく、一介の主婦だが、なんのなんの翻訳とは一種の霊媒チャネリング能力だと思う。感銘のあまり、どうしても先生に会いたいと思い、連絡先を調べた。25年ほど前(2019年現在)の話だ。当時は携帯もネット環境もなく、どうやって調べたのか記憶が定かではない。

その結果、幸運にも当時住んでいた熱海のすぐそばの小田原の小高い丘の林のなかにある老人ホームでダンナさまとゆったりとした老後の生活を送っていることがわかった。連絡し、突然にもかかわらず、快く会ってくれることとなった。先生の写真や文面からとても上品な知的な女性を想像していたが、それ以上にテキパキとした、それでいてお茶目で可愛らしい、どこかひょうひょうとした雰囲気のおばちゃんだったので余計嬉しくなってしまった。

それをご縁にたまにお茶をカフェで一緒に飲む間柄となった。そして、先生はいつもそんな時、読んでいる娯楽推理小説の話をしてくれるのだった。そんなある日、「先生、スピリチュアルな良い本をもっと訳してくださいよ」
とおねだりしたら即答で一言
「ギーター訳しちゃったからもうその手の本を訳すことは興味が無くなっちゃたのよね・・・」

一見普通の主婦に見えるが、もちろん普通の主婦なのだが、ちょっとそんじょそこらにいないトッポイおばちゃんだとまたしても感銘を受けてしまった。エベレスト南西壁冬季無酸素単独登頂を成し遂げた登山家が、今では裏山のハイキングを一番の楽しみにしているかのようだった。

それまでギーターはなんだか敷居が高くて読んでいなかったのだが、すでに絶版になっていた先生の訳によるギーターを出版した方(これはほとんど自主出版に近い形)に特別に分けていただいた。ただし残念ながら自主出版に近かったので良書・良訳にもかかわらずこの本は一般の方が手に取る機会もなく、世に出ていないのである。

期待通りそこには翻訳にもかかわらず神聖な言葉の響きが残っていた。感覚的で申し訳ないが、聖典の翻訳は意味を伝える事も大切だが、語感の響き~バイブレーションがとても大切だと思う。

そして先生は「この翻訳とともに他の世に出ていない翻訳原稿(不滅のコトバの全訳〜他)をすべてあなたにあげるから好きに使っていいわよ。」とおっしゃってくれた...その後、知り合いの出版関係者に話を持ち込むが、どこも良い返事をいただけなかった。「売れる本ではないから〜」ということ、で。

それから10数年後の2008年、AMAZONが出来、本の流通環境が変わった。また、有り難いことに当時若干の資金も持っていた。で、経験が無いにもかかわらず、日本語の持つ言霊の深遠な響きを感じる田中先生の訳を皆に紹介したいがために思い切って出版社を設立することにしたんだ。

それから10年、結果、日本の人口の1%(120万人)のそのまた1.5%の方(18000人)がこの本を読んでくれたことになる。
1%理論、根拠あると信じております。精神は繋がっているはずですから〜きっと、この数字は良書制作シェアーするうえでの1つのひな形+目標になると思っています、ひとり出版者としての理想です。

先生と読者の方に感謝です。
...肉体を離れた先生へ〜有り難いことですね!
ますますお元気で!!

追記
2023年現在、ほとんどネットブックショップでの購入で2万部を超えました。
ロングテールで毎月必ず50冊から70冊ほど購入されております。

著名人のコメント

「ギーターは聖典ではなく、生き方の指南書です」ケンハラクマ(IYC代表)

行為」の道とは何か -『バガヴァッド・ギーター』を読み解く-
by 同志社大学社会学部教授 中川吉晴

シュタイナー根源的霊性論:バガヴァッド・ギーターとパウロの書簡
ルドルフ・シュタイナー:著
高橋巌:訳

バガヴァッド・ギーターの眼に見えぬ基盤
ルドルフ・シュタイナー:著
高橋巌:訳

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