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バガヴァッド・ギーターの眼に見えぬ基盤

古代の霊的伝統を担う『ギーター』の秘教的なメッセージを現在に読み解く。
私たちの人生の意味と霊的体験の奥行きを問い直す試み。

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バガヴァッド・ギーターの眼に見えぬ基盤
ルドルフ・シュタイナー:著
高橋巌:訳

古代以来の霊的伝統を担う『バガヴァッド・ギーター』の世界。その秘教的なメッセージを私たちの現在に読み解く、シュタイナー人智学の真摯な思索。19世紀以来の閉塞した唯物論の時代の危機をどう乗り越え、真に自由な個体主義を貫くことができるか。古代の叡智に寄り添いながら、人生の意味と霊的体験の奥行きを問い直す試み。数多ある連続講義の中でシュタイナー自身「このうえない充実感で満たされた」と述べるように、本書はシュタイナー思想のなかでもひときわ特別な位置を占める、迫真の現代文明批判となっている。

*訳者あとがきより
『前略〜 本書から学ぶことはいろいろとありますが、私にとっては「相手の立場に立つ」、この美的な立場をはっきり示している第二講の冒頭がが、もっとも強く印象に残っています。
そういう意味でも、田中燗玉訳の「神の詩 バガヴァッド・ギーター」(TAO LAB BOOKS)に出会えたことに感謝しています。学問的にではなく、芸術的に感動して読むことができたからです。 〜後略』

*高橋巖
生年月日: 1928年 (年齢 92歳)
日本の美学者。日本人智学協会代表。元慶應義塾大学文学部教授。 日本におけるルドルフ・シュタイナー研究の第一人者。1970年代からシュタイナーの人智学を紹介するために著作・翻訳・講演活動を始めるようになり、1985年に日本人智学協会を創立する。同協会代表。東京都出身。

*TAO Labより
前作『シュタイナー根源的霊性論:バガヴァッド・ギーターとパウロの書簡』に引き続き、高橋巌先生訳によるギーターとシュタイナー、お疲れさまです〜献本もありがとうございます!ますますお元気でお過ごしください。そして毎度の良書出版、ご苦労様です、春秋社さま。

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