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本日の一本

初期の暴走と実験性...『藤井タツキ 17ー26 』

*TAO LABより
先日、本日の一冊で紹介した藤井タツキさんの若い頃の短編作品がアニメ化されました。

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藤本タツキ 17-26 とは?
彼が17歳〜26歳の間に描いた短編漫画(読み切り)8作品をまとめた短編集が原作。
その短編集をアニメ化したオムニバス作品群が「藤本タツキ 17-26」。2025年10月に劇場で2週間限定上映され、同年11月8日から Amazon Prime Video で世界独占配信が始まっています。

収録されている作品は以下のとおり(計8編):

「庭には二羽ニワトリがいた。」
「佐々木くんが銃弾止めた」
「恋は盲目」
「シカク」
「人魚ラプソディ」
「目が覚めたら女の子になっていた病」
「予言のナユタ」
「妹の姉」

SF、ディストピア、青春ラブコメ、ホラー、ファンタジー、学園ドラマ、ジェンダーもの、ダークファンタジーなどジャンルがまるで違う。
軽くギャグっぽいものから、暴力/狂気/心理的に深く抉るものまで。

さらにこの作品のユニークな点のひとつは、各エピソードごとに違う制作会社と監督 が担当していること。オムニバスらしく、「1話=1短編」で、トーン・作画・演出がそれぞれ異なります。
一粒で八度美味しい!

ZEXCS:「庭には二羽ニワトリがいた。」を担当。ディストピア感あふれるSF+ホラー調。
Lapin Track:「佐々木くんが銃弾止めた」「恋は盲目」を担当。恋愛、狂気、ブラックユーモアなど"ぶっ飛んだ青春/SF系"。
GRAPH77 :「シカク」を担当。暗く重く、タツキらしい"狂気と愛"の物語。
100studio:「人魚ラプソディ」「予言のナユタ」などを担当。幻想的 or ダークファンタジーの雰囲気。
Studio Kafka:「目が覚めたら女の子になっていた病」など担当。性別/アイデンティティを扱った作品。
P.A.WORKS:「妹の姉」を担当。青春・葛藤・芸術・人間ドラマ寄りの作品。

やっぱ、ニッポンのマンガ+アニメ、ますます、ヤバいっす〜:)
オススメ、です。

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