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今、この星の上に生きる奇蹟〜『神の詩 バガヴァッドギーター』から生まれた『地球少女 アルジュナ』

*TAO LABより
アニメ『地球少女アルジュナ』は2001年に放送された、河森正治監督によるSF・環境ファンタジー作品です。
タイトルからも、また、アップした監督のインタビューからもわかるようにタオラボブックスからも出版されている『神の詩 バガヴァッドギーター』からインスパイアーされたアニメです。
このアニメ、わかりやすく整理すると 「自然と人間の共生」「現代社会への問いかけ」「命のつながり」 が大きなテーマです。

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■物語の概要
高校生の有吉樹奈(じゅな)は、ある日交通事故で臨死体験をし、その時「地球の声」を聞きます。死にかけた彼女は「クリス」という謎の少年により蘇生され、「地球を救う使命」を託されます。
その後、彼女は 「ラージャ」という地球を蝕む存在と戦いながら、自然破壊・環境汚染・農薬・遺伝子組み換えなど現代社会の抱える問題と向き合うことになります。

■アニメが伝えたかったこと
1. 自然との調和の大切さ
私たちが便利さを追求することで見過ごしている「自然とのバランス崩壊」への警鐘。
→ 農薬の使いすぎや化学物質の影響が「ラージャ」として具現化される描写は象徴的です。

2. 命のつながりと「食べる」ことへの意識
樹奈は「食べ物をいただくこと」がどういう意味か、命を奪うことの重みを自問します。
→ スーパーに並ぶ「商品としての食べ物」の裏にある「生き物の命」に気づかせようとします。

3. 現代文明の功罪
科学技術や経済発展が人間に豊かさをもたらす一方で、 心や身体の健康、自然環境への負担が大きくなっている現実を描きます。
→ ただ文明を否定するのではなく、「本当に必要なものは何か?」と考えさせます。

4. 地球全体で「つながっている」という意識
人間・動物・植物・微生物・大気・水...すべては循環して「命を支え合っている」ことを実感させようとしています。
→ 主人公が「見えない世界(微生物や大地の声)」や「感情や精神を波動や色」として感じ取れるようになる描写が特徴。



前編ダイジェスト


後編ダイジェスト

21世紀となり、ただし911も311もまだ起こっていなかった時、TVアニメというエンターテイメントのコンテンツを通して、このようなテーマを「外側社会」への批判ではなく、「答え」を押しつけるでもなく、自らの「内宇宙」に「問い」を届けていたこと〜当時はこのアニメの存在を知りませんでしたが、今でも十分に、今だからこそ、ともいえます。

私なりの試行錯誤、無我夢中の行動はこのアニメと同じテーマに気づいた40年ほど前から、、、凸凹し続けておりますが、まだ、道半ばです。まだ、私のみならず「答え」をリアルに人類は生きていないのですから〜でもパラダイムシフトの兆し=まずは今までのシステムの破壊は始まっている2025年です。

さてさて、あなたはどうしますか?
「答え」ではなく、「問い」...あらためてシェアーさせていただきました。


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