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本日の催し

リアル書店は「販売業」ではなくなる時代...「助太刀書店~もしもこんなところに書店があったら~」開催中!

*TAO LABより
玉川学園の同級生、大日本印刷常務執行役員 必殺仕事師である浅羽信行さんたちがこんな企画展を開催しています。
これは「風の時代」のマスト、大日本印刷=企業が存在する社会的意義=パーパスの具現化、です。
出版に携わっている私としては「このリアルな行動〜ぜひ、微力ながら紹介をさせていただきたい。」と思った次第です。

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書店数激!!2003年には約2万店あった書店は直近では約8千店に減少。1店舗も書店がない自治体は27%となり、通勤通学の動線で書籍と触れ合うことが出来ない人々が増えています。都内であっても読書難民は増えています。そこで、書店を増やすための活動を開始しました。出版業界以外の企業や団体と組み、地域の知の育成日本文化の維持向上のために!「どこに、どうやって書店を開業するか」を指南するアイデアを詰め込んだ【助太刀書店】を本日市谷にオープンさせました。』
-DNP 浅羽信行-

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本展では、書店業以外の事業者が従来のサービスに"本"を組み込んで利用者の体験価値を高める「DNP書店開業支援サービス」を軸に、オフィスやマンションなど、さまざまな場所と書店のコラボレーションを提案します。書店の活用に興味のある事業者だけでなく、生活者が"本"とともに暮らす未来をイメージして楽しめる企画展です。


企画展「助太刀書店~もしもこんなところに書店があったら~」
会期:2025年1月31日(金)~3月28日(金) 10:00~20:00 ※休館日:日曜日
会場:DNPプラザ(東京都新宿区市谷田町1-14-1 DNP市谷田町ビル 1階) ※入場無料
主催:大日本印刷株式会社
協力:株式会社学研ホールディングス、株式会社ハコスコ


私事となりますが、物心つくかつかないか頃から読者としては、相当な時間とお金を費やしました。旅と共に、本に限らず、音楽や映像、アートやデザイン等々、今は体験から成長しましたが:)若い頃はエログロナンセンスぶっ飛び含め、ヒトが編み出す聖も俗もソウゾウ文化の大海原を泳ぎ続けました。

なんのために?それは内宇宙に生じた「好奇心」を満たし、「疑問」を解決するために。で、「驚き」や「憧れ」、それら「感動」を生きる糧としていただいてきました。
その循環が有り難いことにず〜〜〜っと続き、退屈知らず...「毎日が生活観光」、今日に至ります。

その結果、自分なりの尺度、センスが確立され、「個」としてブレない、だからこそ「安易な社会風潮」に流されない、自分らしいオンリーワンな生き方がお陰さまで、確立しました。
継続は力なり、実感してます。

出版業界にいたわけでもなく、編集経験もなく、埋もれていた名訳『神の詩 田中嫺玉版』を「出版者」として「出版」し、スタートしました。

「出版社」が出せない本を造る「出版者」、質より量、利益=目的を追いかける「出版業」ではなく、シンカの道具=価値ある精神性(自分なりの尺度ではありますが...)を学びあうための手段として「出版」をするのがタオラボブックスの存在意義=社会貢献です。

そのような「出版者」が「出版」という志事を継続する上で、有り難いのがネットショップ存在です。
おかげさまでこの『神の詩』は発売以来版を重ね、ロングセラー、毎月コンスタントに今でもネットで100冊は出ております。造った他の書籍も資本投下回収し、すべて利益を産みだしてくれています。
質を尊ぶ、結果、ニッチな読者を対象にしてますが、この仕組みが生まれたことにより、「私事+志事を仕事」として継続することが出来始めました。

反面、町の書店はネットショップの影響もあり、大幅に減少...読書ジャンキーである自らを省みれば解りますが、大型書店ですら行く機会が減っているのが現状です。
経済の循環+分配、また、健康+環境という観点ではマイナスもありますが、町の酒屋さんやよろず屋さんが「販売業」から「便利業」へと暮らしの変化と共に新たな業態コンビニに変化したように〜町の書店さんもネットショップや大型書店とは違うパーパースを見出す〜それは浅羽さんが述べている「地域の知の育成日本文化の維持向上のために!」という目的がヒントとなるのではないかと思います。
町の書店さんは「販売業」から何へとシンカするのか?この催しはそのための羅針盤のひとつとなること、意図しているかと。
来週末、お江戸にて定期的に参加している出版勉強会に参加します。そのタイミングで「助太刀書店」訪ねてみますね〜浅羽さん:)

田舎に暮らす消費者としてもネットショップ、超便利..仕組みには大感謝ではありますが、一番大手である会社Amazon...取引相手としては残念ながら「win-win」は方便で、「俺様=王様」身勝手自分勝手な存在ではあります...「win-win」より「三方良し」の日本の商人道の方が質が断然、高いかと:)

そろそろ、日本は「三方よし」〜「エコノミー=資本主義」ではなく「経済=経世済民」に戻る時かと思います。


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