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本日の一冊

和道〜覇道でもなく、王道でもなく...『和の実学』

*TAO LABより
今から30年ほど前、大和信春先生に出会った。
アマゾンも楽天もない頃、ネットも携帯もまだまだ生活に組み込まれていない頃、なにがきっかけだったのか、現在、記憶は沈んでしまっているが...自主出版ともいえる先生の著作『和の実学』の存在を知り、手に入れ、その内容にとてもシビれた。
初版は1989年...

和の実学.jpeg


まず、目からウロコだったのは「覇道」でもなく「王道」でもなく「和道」という視点立ち位置だ。

◆覇道〜武力と権謀による政道
「異質排除的な天下の支配を勝ち取るために、武力と権謀を駆使して自盛他衰を計り、〈敵〉を制圧・征服して席巻する秩序づくりのあり方」

◆王道〜人徳を本とする政道
「同質集合的な王道楽土を建設するために、自然の理に添う形で、王者の徳と才をもって仁義道徳・文化を浸透させ、国民の教化して納める秩序のあり方」

という政道の二大別にたいして第三の道ともいえる

◆和道〜和力と和略を基本とする政道
「異質共存的な安定平和を確立するために、和力と和略をもって、互恵共栄の関係を自身の周りから築き、拡大して全体に及ぼす秩序のづくりのあり方」

いかがですか?
バッコン!とやられちゃいました。

第三の道...一神教(絶対)→二元論(白黒・ジャッチ)ではなく三方(WinWinなんかじゃなく三方良し)三角(最小で最強の形)ジャンケン(誰もがチャンスのある一勝一敗一引き分け)という世界、「和」とは異質なものを排除せず、調和させ、それぞれを生かし、あらたなソウゾウ(想像+創造)をするエネルギー=力かと。
21世紀、戦争の前世紀を踏まえ、どっちか?ではなく、この道こそが唯一の希望の光だと確信しています。

また、現在、アルファベットで語られることの多い語句、例えば大好きな「シナジー」という語句を「互恵関係」とか「親和環境」「得意貢献」とか日本語に置き換え書き換え、意味のみならずまさしく「観た感じ」でも意味が深まる「漢字」ならではの深い表現に脱帽しました。
その良さを活かす組版のデザインにも感銘しました。

この感動はほぼ同時期に出会った『神の詩』の田中嫺玉女史の翻訳にも通じるまさしく「日本語脳」だからこそ産み出されたものかと。

その後、大和先生にお目に掛かりました。
間を取り持ってくれたのは天命舎の黒田悦司さん...偶然、元コロムビアレコードの広島営業所長だった方ですが、コロムビア在籍時代には面識無く、お互いコロムビアを辞めてから出会いました。
1996・7年くらいからでしょうか、茨城にある天命舎を訪ね、定期的に合宿、お二人の元、1年間以上かけ、人生理念=ワークミッションを創りました。

*Our Mission
http://www.taolab.com/about/

人間としては未熟で青く、また、情けない感覚感情に流され、お恥ずかしい時や事もありましたが、人としては引き続き、恐れずぶれず、この人生理念=光を仰ぎみながら、人生の第四コーナー、ゴールまで走り続けたいと思います。

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