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GLAY「the other end of the globe」MV by 中野裕之 

Hiroyuki Nakano Blogから転載 
IZUのジオランドスケープという視点でピースニッポン=中野裕之監督が伊豆大島で撮影したGLAYのミュージックビデオをピック。
日本のビッグアイランド、大島〜ハワイのビッグアイランドの景色を思い出します。
両島は姉妹島です。小さい大島のほうがお兄さんではありますが。

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by Hiroyuki Nakano
GLAYのTERUさんが、 「地球の裏側で頑張っている孤高の日本人」をテーマに 創り上げた楽曲。
地球の鼓動を感じる場所に行こうと思った。 伊豆大島には活火山の三原山があり、その麓には 裏砂漠と呼ばれる、広大な黒い砂漠がある。
僕の一本目の長編映画 『SF SamuraiFiction』では 若い侍3人の旅の途中で走るシーンを撮影したり、日本で一番、空撮の似合う大スケールの場所のひとつだ。
ドローンの名手、ヘキサメディアの野口克也さん、 遠藤祐希さんの名パイロット二人に思う存分、 撮影してもらった。

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トップカットは、黒い砂の海岸で、ドローンで撮影。 画面の上から歩いてきて真ん中にTERUさんが立ち止まる。TERUさんが次のカットの太陽になり、音楽が始まる。

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裏砂漠は朝と夕方に霧が発生する事がある。 霧の中からTERUさんがが見えてくるとカッコいいなと狙っていたら霧が出た。10分くらいだったけど。 ドローンは、4キロくらいまで操縦が可能だが、目視ができることも条件のひとつで、ギリギリ機体が見える 2キロ先の山の上までギターのHISASHIさんには 申し訳ないけど歩いて登山してもらった。

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そして、この絵、どうみても2キロ離れて撮るサイズじゃないよね(笑)
遠藤パイロットカメラマンはプロのギタリストでもあるので、音と絵の動きのタイミングやアクションに合わせるのがうまい。

そしてズームレンズを操って こんなサイズを撮る。 野口カメラマンパイロットは、BSJAPANの名番組 「空から日本を見てみよう」の企画者であり、 現在もメインパイロットとして撮影をしている空撮名人だ。 名人たちは絶えず2機のドローンを飛ばして撮影をした。 地上では、MOVIというスタビライザーに4Kカメラを乗せて地面すれすれを這うように僕が撮影した。 グループショットの最後に大雨が降ってきて撮影は終了。

様々なトラブルにも柔軟ににこやかにいつものように 優しく対応してくれたメンバーたち。本当にいい人たち。 大好き。 そして、裏砂漠には2つの入り口があるけど、 山の頂上ラインを散歩できる入り口があり、 そこから8分歩くと、TERU'S ROCKがある。 その場にいると怖くないけど、映像みたら ヒエーな場所に自ら歩いてサビ頭から歌うTERUさん。

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伊豆大島にいく事あったら、是非、 TERU'S ROCKに乗ってみて!!

撮影場所:伊豆大島
監督:中野裕之 

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