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日本国紀

注目していたこの書籍。

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日本国紀
百田尚樹 :著

ここで「獄中閑」の解説を書いていただいた積哲夫氏がこの書籍について最近書かれたものを許可をいただいたうえで転載します。
この文章は毎週木曜日に更新される精神学協会WEB 「光文書(ヒカリモンジョ)」に書かれたものです。「光文書」〜毎週の更新を楽しみにしている数少ないコンテンツのひとつです。

*日本国紀という本の先にあるもの
発売前から、予約が殺到し、初版で三十万部、発売日に重版で十万部追加という日本国紀という本が、この先、何部まで伸びるのかで、いまの日本の精神的状況が普通の人間にも、あきらかにされていくと、私は考えています。なぜかというと、普通の人間が、この日本国紀を読んで、注1)「最終知識」を読むと、私がその書を記した本当の理由がわかるはずだからです。

古事記と日本書紀は、約千三百年前に、この日本に置かれました。その背後に、この情報を人間世界に置いておくべきという精神界のプログラムがあったというのが、「最終知識」の出発点といってもいいのでしょう。
つまり、一神教の時代、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教という宗教の時代に終止符を打つために、この地球の主宰神たる神格が、日本列島にプログラムを置き、日本史というのは、そのプログラムの発動にほかならないというのが、「最終知識」の主旨だからです。

明治維新といわれる幕府の崩壊以後、大日本帝国と自ら名づけた国家が、西南戦争という武士階級を戦争の主役としない内乱の経験をへて、日清、日露の戦いに勝利するまでは、日本の神々もその戦いに協力していたという情報は、大本教の歴史などを調べれば誰にでもわかります。

その後、日本の神々が、大日本帝国の政府を見限り、沈黙をはじめるのが、一千九百十年の朝鮮併合というタイミングであったということも、いま、半島の人間が日本に対して起こしている行動を見れば、納得のいくことのはずです。

古事記と日本書紀は、白村江の敗北という歴史的な事件なしに記されることはなかったし、その時から今日まで、日本列島の神々の立場は、一貫して鎖国を国是としている理由が、この場所のみが、世界で唯一のナカツクニ、つまり、地上世界と天界との中間に位置しているという主張にあるという根拠の証明が、日本史だということも、これからわかる人間が増えていくはずです。

つまり、私が、二千年以来、お伝えし続けてきた、縄文人という世界でいちばん古い土器の文明を持っていた、人間グループの直系の子孫が、日本人なのであり、このDNAの情報がきわめて重要なために、天皇というものが、万世一系というストーリーで存在し、そのスタートを紀元前六百年頃に置くということも、人知が正しく世界史を知ったときに、整合性を持つように仕組まれているという、神の仕組みを証明することが、これからの日本人にはできるということなのです。

それを妨害し続けているのは、明治の日本が信じた西洋の近代化の根拠になった科学というものの一面性であり、その最悪の継承者である唯物史観というものから派生した、いまの日本の教育にほかなりません。

日本国紀という、読み易い、普通の日本人のための一種の通史の登場によって、これまで、封印されてきた、日本人のたましいのなかにある、真実の歴史への探求心が呼びさまされることで、過去に光が当たります。

精神界は、そういう時代がくることの用意として、たとえば、大東亜戦争の英霊とされるたましいや、西南戦争の薩軍のたましいなどを復活させてきました。それは、死人は口なしという、これまでの人間世界の常識とは違う、時空にこの日本列島が突入したことを示しているのです。

この日本以外の場所では、歴史というものは、いまという時間を支配する人間グループによって、記されるものです。当然、そこには書き換えも生じます。ところが、この日本列島では、過去においてもそうしたことは起こり得なかったし、これからは、死者たちの記録が精神界の光のデータに加わることで、もはや不可能になるのです。
この光のデータの完成なしに、最後の審判も起こりようがないことは、どんな人間でも考えればすぐにわかることです。

自分たちの歴史の価値に日本人が目覚めることで、世界は変わりはじめるといってもいいのです。

二千十八年十一月二十二日 積哲夫 記

注1)
積哲夫氏による著作のひとつ。
この書籍については次回ご紹介しようかと。

*TAO LABより
個人的にはこの書籍でまとめられている歴史観とは若干違う歴史観を持ったりしていますが、おおよそのところでは共鳴します。

「通史」なのでひとつひとつの出来事を深く掘り下げたものではないのですが、日本の歴史を大まかに古代から江戸時代までと明治から平成までを半分づつ、ほぼ同ページを割いて記述しています。この試みセンスにまずは喝采を。
なぜなら、戦後教育を受けたほとんどの方は学校でいま現在の日本および日本人に大きく影響をしている明治以降の歴史を学ぶ機会をいただいていません〜時間切れ...ということですが、意図的な目的もあるような...この「通史」であらためて"自ら"学んでみてください。まずは先入観なく俯瞰的に観、感じ、知ることから。

閑話休題。
上記写真、あえて著者でもある百田さんがズラ〜っとならんだCDの前にいる写真を選びました。
音ジャンキー:)ではありますが最近までクラシックは食べず嫌いで...とはいえ、ここ伊豆でひとり静かに生活するようになってからよく聴くようになりました。先日、百田さんがクラッシックについて書かれた書籍3冊を手に入れたら面白く〜あらためてそこで紹介されている作品を現在、意識的にクラッシクを漁る羅針盤としています。

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至高の音楽 クラシック 永遠の名曲
この名曲が凄すぎる
クラシック 天才たちの到達点

百田さん、小説もジワ〜っと感動とともに涙するエンターティメント書いている素晴らしい作家のひとりだと思います。ネットでの炎上が多い方ですが、個人的にはとてもまともな方ではないかと。

明治から平成と戦争を体験した天皇が続きましたが、来年は戦争体験のない天皇のもと、あらたな年号が始まります。
平成が終わるそんな「今」だからこそのオススメの一冊です。

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