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付加価値の再確認 by TT

『神の詩』との出会い

 それは私が中学2年生の時の出来事だった。

 当時私は人間関係や人生に疲弊し、"なぜ私たちは生きているのか"という自問を毎日のように続けていた。そして凡ゆる哲学や宗教、自己啓発を学び、様々な観点から語られる他者の答えの中に自分の納得いく答えを見つけ出そうとしていた。
そんな中、歴史ある宗教の聖典ならば時代を超えた普遍的な答えがあるに違いないと興味を持ち、日本語で出版されているキリスト教・イスラム教・ヒンドゥー教・ゾロアスター教・バラモン教などの聖典を買い漁った。

 総じて、聖典には歴史的重みや共通の理念のような思想を感じ取れたが、その中でも一際異彩を放ち、私を今日まで釘付けにしているのが、TAO LAB BOOKS『神の詩 バガヴァッド・ギーター』である。
 訳者が巧みに操る日本語や、ギーター自体の深み。それらが歴史を超えて絡み合い、当時の私が探しても見つけることが叶わなかった『答え』を提示してくれたのだ。

 私がギーターを読み始めてから早8年が経とうとしているが、この本は未だに,読むたびに新しい世界の扉を開いてくれる。文章自体はもちろん変化しないが、言葉の向こう側に広がる景色は時を追うごとに荘厳に、且つ美しいものとなっている。
間違いなく、この本は私に希望や前に進む力、新しい人生、そして限りない愛を与えてくれた。この本を生涯読み続け、より深い精神と霊魂の世界を旅したいと心から思う。
 
 こうした素晴らしい本の出版に対して、今一度TAO LAB BOOKSの白澤秀樹氏、訳者の田中嫺玉氏に御礼申し上げたい。
聖なる出会いに感謝します。


*TAO LABより
こちらこそありがとうございます、TTクン。

タカシ神の詩.JPG

8年近く、読み続けてくれているTTクンのギーター...年季が入っている。透明のカバーを付け、いつもカバンに入れ、持ち歩いてくれているそうだ。ああ、ありえない有り難いこと〜出版冥利に尽きるとはこのような読者が存在するということ。

彼とのリアルな出会いはこの本が導いてくれた。この名著&名翻訳は偶然という必然を"感動体験"という繋がりでアレンジしてくれた。
まさか、こんな若人が、こんな近くで、こんなになるまで大切にじっくりと...何度も何度も何度も何度も何度もページをめくってくれているなんて...。
彼も想っただろう、まさかこんなオッサンが、これを出すために無謀にも出版社を創り、どういうわけか彼の住む街に引っ越してきたなんて...

お陰さまでこの本はロングテールで途絶えることなく毎月100冊近く売れつづけ、トータルで1万部の発行となった。初版は2018年9月15日、福岡でのManaBurgersのオープン日と同じだ。気づいたら来月10周年を迎えることに。

もうすぐ在庫もなくなる。次の印刷はTTクンとの出会い+11年目を迎えることから本の装丁(デザイン+サイズ)を一新し、さらに丈夫に、デジタルとは違った意味で携帯に耐えるようにしようと決めている。

追伸2021年10月記
上記の約束、この神の詩増刷のタイミングであらたなシリーズ『日本語シン・ショ』立ち上げと重なり、次回への持ち越しとなりました。先々、このシリーズ内の1冊に組み込もうかと思ってはいます。替わりといってはなんですが、あえて避けていた解説を今回、入れました。『日本語シン・ショ』はじめTAO LAB BOOKSの公私にわたる応援者でもある精神学協会会長の積哲夫氏のものです。これが、また、とんでもなく素晴らしいのです:)


引き続き、田中燗玉版『神の詩』をよろしくお願いいたします。
とともに日本語という宇宙的神界的な言霊を使い、この素晴らしい翻訳をサンスクリット語からコツコツと日本に移植してくれた天国の田中先生にあらためて御礼申し上げます。
先生!ありがとうございます!!ますます、お元気で!!!

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