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農らいふ農てんき日和

2025-06-24 花あわせ〜西瓜

*TAO LABより
本日より、畑のお手伝いがスタート。
印象に残った作業を記録と共にご紹介します。
本日は「人工授粉」ですが、詩的に表現したいので「花あわせ」と述べさせてください:)

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5月半ば頃に苗を植えつけ、ひと月余り...根がしっかりと張り、蔓が元気に伸び、花が咲いてきました。
先ず「雄花」がポツポツと開花、その後、少し遅れて「雌花」が咲き始めた、ちょうどその頃です。

スイカ=植物は本来、ミツバチなどの虫が雄花から雌花へ花粉を運ぶことで受粉します=虫媒花。
しかし、現代の栽培環境では

農薬の影響で昆虫が減っている
温室やトンネル栽培では虫が入れない
天候(雨・風・低温・高温)で虫が活動しにくい日もある

等、 自然任せでは確実に実がつかないことが多くなってしまっています。
特にミツバチの減少、ヤバイっすね〜〜〜ゴメンナサイ、私たち人類の無智。

スイカは受粉して初めて実が大きく育ち始めます。
また、人工授粉をすれば、どの雌花が確実に受粉したかを管理できるため、計画的な栽培が可能になります。
そこで「人工授粉=花合わせ」が大切な作業となるそうです。

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"ほら、ここに「雌花」があるよ!"

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「雄花」は花粉がふわふわと実っています。「雌花」は花粉なく、花粉の到来を心待ちにしています。

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ちょいピンボケですが、左上の花が「雌花」。右二つは「雄花」です。
「雌花」の花びらの下には実となる西瓜の赤ちゃん〜というか卵子=子房があります。

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「雄花」の元気の良さそうな花をもぎ取って、「雌花」と「花あわせ」します。
「動物」の世界もそうですが「植物」の世界も男の役目は「元気溌剌〜:)」です。

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西瓜の「雄花」「雌花」ともに、朝に開いて夕方にはしぼんでしまう一日花です。正確には、早朝(6時〜9時頃)に開花し、昼過ぎには花粉の活性が落ち、夕方には閉じて終わります。
よって、「花合わせ」をするなら「開花当日の朝」が勝負です。

ちゃんとに「受粉」した「雌花」は

1〜2日目:外見はほとんど変化なし。
花がしぼみ始め、内部では受精卵が形成され始めます。

2〜3日目:着果が確認できる
子房(花の下のふくらみ)が明らかに膨らんできます。
この段階で「着果した(=実がついた)」と判断できます。

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4〜5日目以降:実がはっきり丸く、日に日に大きくなり始めます。
成功すれば、その後30〜40日かけて成熟していくそうです。

「花合わせ」から計算すると〜8月の頭くらいには美味しい西瓜をいただける案配ですね!

このあと、「実の芽引き=摘果」が必要になります〜「摘果」した小さな西瓜の赤ちゃんは漬物とかにすると美味しいそうです。
こちらもこの後、体験出来るかな?
お楽しみは続きます〜:)

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