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HOLY LIGHT

至福の聖母〜シュリ・アーナンダマイー・マー


神に酔い、恍惚として至福に満ちる聖母
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「何が起ころうと、それは大したことではありません」

至福の聖母、シュリ・アーナンダマイー・マー(Sri Anandamayi Ma)は、20世紀インドにおける最も神秘的で深い霊的指導者の一人として知られています。彼女の名前「アーナンダマイー」は、「至福に満ちた者」という意味を持ち、その生涯はまさに愛と霊的歓喜にあふれていました。

彼女は1896年に東ベンガル(現バングラデシュ)で生まれ、幼いころから周囲を魅了する深い神秘性と慈愛を示していました。彼女には特定の師もおらず、いかなる修行も積むことなく、生まれながらにして悟りを開いた存在であったとされます。その顔には常に微笑み=光が浮かび、出会う人々は皆、彼女の放つ限りない慈悲と平安に包まれたそうです。

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シュリ・アーナンダマイー・マーの生涯と教え
:アレクサンダー・リプスキ

◆マーの教えのエッセンス
...内なる神性への気づき
マーは、すべての人の内に神性が宿ることを強調しました。誰もがすでに神聖であり、その神性に気づき、それを表現することが人生の目的だと説いています。
「内なる神を認識し、その光の中で生きることが最も大切です。」

...宗教や儀式を超えた普遍的な愛
マーは特定の宗教にとらわれず、あらゆる信仰を尊重しました。形式的な儀式よりも、内なる献身と誠実な愛を重視しました。
「あなたがどんな道を歩んでも、真摯な心と神への愛があれば、その道は神へ通じています。」

...すべてを神への捧げ物として受け入れる
マーは「すべては神からの贈り物」と考え、喜びも苦しみも分け隔てなく神への供物として受け入れる態度を勧めました。
「すべての状況を神の意志として受け止めるとき、あなたの心は平安に満たされます。」

...サーダナ(霊的修行)への真摯な姿勢
マーは、霊的な修行(瞑想、祈り、マントラの詠唱など)を行うことの大切さも教えました。ただし、それは強制ではなく、自然に心が引かれる方法を選ぶように促しました。
「あなたの心が自然に惹かれる神への奉仕と修行を、喜びをもって行いなさい。」

マーは「教えを説く師」ではなく、「母なる愛の顕現」そのものでした。
彼女に触れるだけで人々の心は安らぎ、希望を取り戻しました。その優しい眼差しは、人間の苦しみを超越し、無限の愛と慈悲を映し出していたそうです。
彼女にはこの肉体を持って会うことは叶わなかったけど...「今」一緒にこの惑星で生きている大好きなマーターアムリタナンダマイ=アンマとまるで同じ!

「至福の母よ、私の心を神の愛で満たしてください。あなたの慈悲と光の中で、私の無知を照らし、真理へと導いてください。」


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