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本日の一冊
三度目の「サマー・オブ・ラブ」は日本から...ボーカロイドと初音ミク〜現代の浮世絵、なるほど、ネッ!
初音ミクはなぜ世界を変えたのか?:柴那典
*TAO LABより
日本語脳ラップとともに研究し始めたボーカロイド文化〜漫画やアニメ、ゲームとJ-POPとのミクスチャーカルチャー、世界を圧巻する「動く21世紀の浮世絵」と実感。
で、毎度のことながら映像やネットとともに書籍いろいろと読んでおります。そのうちの1冊、面白かったのでご紹介。
この書籍が語る「20年周期のサマー・オブ・ラブ」とは、テクノロジーとカルチャーが交差し、人々の意識が変わり、創造性と共同体意識が爆発する瞬間が20年ごとに訪れていると伝えてくれています。
サマー・オブ・ラブ 1:
アメリカ発〜1967年のヒッピー文化
サマー・オブ・ラブ 2 :
イギリス発〜1987年のアシッドハウスとレイヴ文化
サマー・オブ・ラブ 3 :
日本発〜2007年の初音ミクとニコニコ動画=ボーカロイド文化
それぞれのムーブメントは、「誰もが参加できる新しい表現手段」をもたらし、中央集権的な文化を崩壊させ、シン・時代の扉を開いています。
初音ミク=ボーカロイド文化は、音楽・映像・イラスト・3Dがネットを介して結びつく「新しいサイバーカルチャー」の象徴として、「みんなが作り、みんなで楽しむ未来」を現実に----その力で世界を変えています。
■みんなが「音楽クリエイター」になれた!
初音ミクは「歌う楽器」。プロじゃなくても曲を作ってネットにUPできる時代を加速させた。YouTubeやSoundCloudでも、ボカロ曲が世界中に広がり、「DIY音楽」の文化を後押し!
■ファンが「一緒に作る」カルチャーが当たり前に
イラスト、3Dモデル、動画、リミックス----ファンが自由に作品を作ってシェア。今のTikTokやVTuber文化も「みんなで作って盛り上げる」DNAはボカロ由来!
■「キャラクターが歌う」ポップカルチャーの先駆け
バーチャルシンガー、アバター、デジタルアイドル...初音ミクはその原点。今ではK-POPのAIアイドルやメタバースのバーチャルアーティストにも影響大!
■日本発カルチャーのグローバル拡散
ミクのライブはアメリカ・ヨーロッパ・アジアでも大盛況。オタク文化と音楽が結びつき、「クールジャパン」の象徴としても世界に定着!
2007年から始まったこのムーブメント、この20年で、初音ミクは「音楽×ネット×みんなの創造力」で、世界中の人がクリエイターになれる時代のドアを開けたってこと〜まさに「新時代」到来!!!
さて、三度目の「サマー・オブ・ラブ」から再来年が20年...四度目の「サマー・オブ・ラブ」、一体何が、何処から、どんな風天吹き、芽吹くのでしょうか?
お楽しみ...まだまだ、続く、、、超楽しみ:)