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本日の一冊

復活!火の鳥〜自宅には漫画、お江戸では展覧会:)

*TAO LABより
宝塚手塚治虫記念館に続き、先日、手塚治虫火の鳥展に行ってきました。
私たち、戦後の日本人〜手塚治虫さんの漫画で育ったこと、なんとありがたいことかと、あらためて実感、また、感謝いたします。

名作数多い手塚さんですが、あらためて「火の鳥」〜子ども時代、青年時代と読んでおりましたが、この展覧会に行き、やはりもう一度、また65歳を迎えた今、読み直したいと思い、全巻セット本、大人買い:)いたしました。

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なお、来月5月25日まで開催されている「火の鳥展」は、さまざまなお宝とも云える展示物とともに生物学者・福岡伸一さんが企画に携わり、30年以上の長きにわたって執筆された壮大な叙事詩を読み解いてくれております。
さらに、本展のキービジュアルは、グラフィックデザイナー・佐藤卓さんが担当。時空を超えて存在する超生命体"火の鳥"を中心に、赤と黒を基調としたインパクトのあるデザインです。

会場限定で販売していた福岡さんの「生命論で読み解く、手塚治虫"火の鳥"」がまた素晴らしく!
〜現在、この肉体生命の最期のソウゾウ:)としてチャレンジしている「漫画+アニメ制作」のために力を合わせている無名の漫画家=彼はグラフィックデザイナーですが、彼にもこの冊子、贈った次第です。
彼、風貌が手塚治虫さんに似ており、現在、令和の手塚治虫さんと呼ばせていただいております〜:)

*福岡伸一さんからのコメント
"手塚治虫のライフワーク『火の鳥』。テーマは「生きること、死ぬことの意味は何か」。
人間にとって最も深遠な問いです。全編にわたって不死鳥"火の鳥"が登場し、生に執着する人間を翻弄しながら物語を動かします。そこでは、あらゆる生命が常に姿と形を変えながら、連綿と受け継がれていく輪廻転生の生命観、汎神論的な世界観が示されます。これは、生命が絶えず自らの破壊と創造を繰り返しながら、エントロピー増大の法則に抗い続けている「動的(どうてき)平衡(へいこう)」であるとする私の生命論とぴたりと重なります。

本展の狙いは、動的平衡の視点から火の鳥の意味を読み解くことにあります。そして、手塚治虫が描くことを約束しながら果せなかった物語の結末を想像してみたいと思います。ぜひご期待ください。"

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『火の鳥』の連載開始から70年が経過した今、福岡さんを道先案内人として、新たな生命論の視点から『火の鳥』の物語構造を読み解き、手塚治虫さんが生涯をかけて表現し続けた「生命とはなにか」という問いの答えをあらためてご一緒に探求いたしましょう。
ぜひ、この展覧会に足を運んでいただけましたら。
オススメ!!!

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