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本日の一本
春の画、絵師とともに彫り師、摺り師がヤバい!!!こと、あらためて共有したく。「芸術」?いえいえ、そんな括りではご先祖さまに申し訳なく〜「道」ですよ:)道楽という。
「蛸」との交わり〜これを観た西洋人は「蛸」という悪魔とも云える存在に女性が無理矢理犯されている残酷な作品と思った次第。
この作品は北斎の名作です。この絵と共に吹き出しとも云える文章が書かれているのですが、いえいえ、女性が積極的に、また、大いに満足してること、、、オトマトペとともに説明しております。
文化違と解釈まるっきり変わってしまいます〜いやはや、江戸時代、おおらか〜ぶっ飛んでいます:)
『春の画』予告編
*TAO LABより
肉体離れたら〜〜〜なにがなんでも行きたいところ!それは江戸時代!!!
もう一つあるけど、、、まずは〜此処、ですネ。
江戸時代...平安時代と共にクールでイカしたジバング文化が千紫万紅、絢爛豪華、咲き誇ったのでした。
歴史を俯瞰してみると、母国島国日本は基本、外に向かうのではなく、内に籠もった方が結果、おもろいおおらかおいしい文化の発酵が進むというOTAKUソウゾウ発酵文化の国なんですね。
明治維新を迎え、一神教西洋文化に憧れ(毒され)今の常識ではたぶん、理解出来ないであろう「性」ではなく、営みの「色」文化ともいえる、おおらかな世界が〈猥褻〉とされ、迫害されました。
その代表の一つが春画。
〈猥褻〉という言葉がいつ頃できたのかはよく分かりませんが、明治の文筆家、宮武外骨によれば、「猥褻」の「猥」は〈ホユル〉と読み、犬の鳴き声のことであって、犬が男女の野合の様子を見て吠えることから〈みだりがましい〉という意味が生じ、「褻」は、〈ケガラワシ〉と読み、「衣(ころも)を執(と)って性器をあらわにすること」の意味だということです。
まさしく〈猥褻〉...という言葉が生まれたことにより、新たな価値観=縛りが浸透してしまいました。
平安時代頃から描かれていた春画ですが、明治からいきなり禁止されたのではなく、公権力によって初めて禁止されたのが江戸時代亨保7年(1722年)の町触(まちぶれ=町人に対して出された法令)であり、春画は風俗を乱すというのがその理由でした。
とはいえ母国の善いところ:)でもありますが、「本音」と「建前」を使い分け、春画はこれをきっかけにアンダーグラントとなったが故に、さらに自由奔放に。また、芸術家なんぞといった無粋な職業がなかった時代、絵師とともに彫り師や摺り師が己の内宇宙のシンカと技術的な向上心に燃え、トコトン、追求〜とともに、御法度とはいえ、「そんなの関係ないしょ!」とばかりに、それを日常生活=暮らしにて、大いに楽しめる感性・精神性を持つご先祖さま方(大名から庶民、老若男女、子どもたちまで)が生きておりました。
こういうことを「天下太平」「天晴れ!」というのではないかと。
で、そんなことをあらためて感じ、嬉しくさせていただいたドキュメントが頭に紹介した「春の画」です。
この作品にいたるイントロとも云える作品が下記です。
こちらに使われている春画は歌麿の傑作の一つと云われてるもの。
クリックして拡大してみてください〜女性の表情は見えませんが、この男性の〜なんともな眼差し、相当、クールです:)
『春画と日本人』予告編
どちらにも出演する方、多く、ある意味、悲しいかな、現代の春画...まだまだ、狭い所に押し込まれているとも云えます。
今後は変わるでしょうが〜:)
この日本の二本、続けてあらためて鑑賞したのですが、その流れで下記、映画も。
作品的には全然、満足しておりませんが、制作者の意図や台本で語られている内容には共感いたしました。
『春画先生』予告編
現代の日本の芸術家が春画に挑戦しておりますが、芸術家のソウゾウする春画はつまらなく...マンガやアニメ、エロ本やAVの一部のなかに本来の突き抜けたある意味、「呆れる」けど「驚き」や「笑い」に通じる「おおらかさ」が...そんな「好き者」「傾奇者」たちのなかにその精神が流れてるなぁともあらためて。
「芸術」...ダサイ時代にならないかな〜〜〜「職業」でもなく、ましては「趣味」でもない「道楽道」復活しますように。