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本日の日用品
用と美〜芸術性と職人技...カッパドキアで暮らす一族が織るトルコ絨毯を日本に紹介してるファルクさんに出会いました。
*TAO LABより
先日、こちらをアップいたしました。
この映像、トルコ絨毯を編んでいるところです。
絵の具として、必要な色彩に見合う糸を選び、模様を、場合によっては絵を2本のタテ糸に1本のパイル糸を巻き付け、描くように編んでいきます。ちなみにペルシャ式は1本の縦糸だけを絡めていくそうです。
もう、気が遠くなるくらいのコツコツと...細かい根気の要る、数学的とも言える作業が何ヶ月、時には年に渡り、紡がれていきます。
先日、伊豆高原にて音楽家の有重さんよりご紹介を受けたファルクさん。彼は代々、用と美を兼ね備えたトルコ絨毯を造っている一族の末裔。
元来、絨毯を編むのは女性の役割。世界遺産で有名なカッパドキアで暮らしていたおばあちゃんが農作業の休みの時に絨毯作りを本格的に始めたそうです。
ファルクさん、現在は静岡掛川にて日本人の奥さまと暮らし、ARTでもある一族の絨毯をここ日本にて紹介、販売しています。
トルコ絨毯作りのルーツは中央アジアのトルコ系遊牧民族にあるそうです。 これらの遊牧民は、純粋に床材として、また自分たちが住んでいたテントの保護用の暖房器具として使うために、ケリム (ギリム) 織りカーペットを作り始めました。
数千年前に遡る豊かな歴史を持つこれらの絨毯は、その美しさ、複雑なデザイン、そして文化的に重要であると世界的に認められており、ペルシャの絨毯に匹敵する存在と言えます。
また、美しさとともに世界で唯一ダブルノット(毛糸の結び目が軸に対して2回転している)で結ばれており、これはトルコ絨毯をより強く、より耐久性のあるものとし、数百年の時代を経ても、磨り減ることはあるもののしっかり毛足が下地に残っているほど丈夫とのこと。
素材は絨毯のタイプによって異なりますが、ウール、シルク、コットン、あるいはフロスシルクと呼ばれる繭綿があります。
ファルクさんの一族が編んだ絨毯を一部ですが、ご紹介いたします。
こちらはフロスシルク、カッパドキアの玄関口となるカイセリでのみ作られているそうです。
フロスは染色が容易なので、鮮やかな色彩をさまざまに用いることができるのが特徴とのこと、なるほど、光の加減で光沢が特別ですね。
この写真以外にも大小さまざまなアートな絨毯たち...それはそれは素晴らしく、また、手間暇かけたその作品は気持ち良い波動を放射、醸し出しておりました。
ご興味生じた方はファルクさんご紹介いたしますのでご連絡ください。
そうそう、彼らの絨毯〜ある意味「エッ!」と思うような誠実な価格でした。そんな彼ら一族の人柄もこの絨毯に込められております。