弱アルカリ性〜重曹について

＊TAO LABより
前回お伝えした続きです。

今回からひとつひとつ説明いたします。
まずは「重曹」です。

化学式で NaHCO3​と表される「炭酸水素ナトリウム」または「重炭酸ナトリウム」とも呼ばれる物質です。弱アルカリ性を示し、pHは約8〜8.5程度です。
自然界に存在し、環境に優しく、適量なら人体にも無害です。

●重曹の特徴
中和作用:
弱アルカリ性のため、酸を中和する能力があります。

発泡性・膨張作用:
加熱すると二酸化炭素が発生し、発泡や膨張作用があります。これはベーキングパウダーとして利用される原理です。

洗浄作用:
油と混ざると石鹸のような働きをし、汚れを落とします。

消臭作用・吸湿作用:
消臭剤や除湿剤としても使用されます。

研磨作用:
結晶が細かいため、研磨剤としても役立ちます。

〜以下にこれらの特長を利用したその基本的な使い方をいくつかご紹介します。

◆キッチンの掃除
油汚れ: 重曹を水に溶かしたスプレーを作り、汚れた部分に吹きかけてから布で拭き取ります。または、粉末のまま重曹を汚れに振りかけ、メラミンスポンジで円を描くように磨きます。
焦げ付き: 鍋に焦げがついた場合は、重曹を直接振りかけてスポンジでこすり、研磨作用を利用して落とします。

◆お風呂の掃除
手垢や皮脂汚れ: 重曹スプレーやペーストを使用して浴槽や床を掃除します。また、浴槽に残り湯と重曹を入れて一晩浸け置きすることで、翌朝には汚れが落ちやすくなります。

◆洗濯
衣類の汚れ: 重曹を洗濯機に入れ、洗濯石鹸と一緒に使用することで、油汚れや臭いを取り除くことができます。特に皮脂汚れや食べこぼしの油汚れに効果的です。

◆消臭剤として
靴箱やクローゼット: 重曹を容器に入れて置くことで、気になる臭いを吸着し、消臭効果を発揮します。

●便利な重曹スプレーの作り方
買う必要はありませんよ！

必要な材料:
重曹
水（または30度〜40度のぬるま湯）
スプレーボトル

作り方:
スプレーボトルに水200mlと重曹小さじ2杯を入れます。
重曹が完全に溶けるまでよくかき混ぜます。
溶けたらスプレーボトルに移し替え、完成です。

重曹スプレーはキッチンの油汚れやフローリングの皮脂汚れなど、酸性の汚れに効果的です。
また、消臭効果もあるため、生ゴミの臭いやトイレの臭いなどにも使用できます。

これらの使い方は、環境に優しく、人体にも無害なため、安心して日常の掃除に取り入れることができます。
ただし、アルミや銅などの柔らかい金属には使用しないよう注意し、またフローリングに使用する際は、ワックスが剥がれる可能性があるため、注意が必要です。

では〜重曹＋自分で作った重曹スプレーで、安全かつエコな掃除を楽しんでくださいね！

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