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YAJIN LENS by 岩崎努

第17集:「様々な表情の稲生沢川」その1

(1)鏡面現象
下田市を南北に流れる稲生沢川(いのうざわがわ)。
僕の住む高馬地区は、川のそばにあり、自然を身近に感じることが出来ます。
朝の風景の中で、川面に波が立たず、無風の状態で、いわゆる「鏡面現象」と呼ばれることが起きます。
写真にあるように、雲と山などが川面に鏡のように反射して、シンメトリックな光景を見せます。
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写真転載複製厳禁
場所:下田市高馬から見た稲生沢川
日付:2020年4月26日
データ:Nikon D700, F20, ss 1/200, ISO 400


(2)燃えるような朝
朝起きて、先ず確認するのは、家の窓からの雲と川の表情です。
今までの経験で、朝焼けがする予感を感じると、撮影を開始します。
時間とともに刻々と表情を変えるため、無我夢中です。
血圧の低い僕も、この習慣で、少し朝が辛くなくなりました(笑)。
DSC_3337A.jpg

写真転載複製厳禁
場所:下田市高馬から見た稲生沢川
日付:2022年8月15日
データ:Nikon Df, f22, ss 1/60, ISO 100


(3)静寂の朝
抽象的で、極めてシンプルな光景が現れることがあります。
例によって、シルエットの風景にするとそれがより強調されます。
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写真転載複製厳禁
場所:下田市高馬から見た稲生沢川
日付:2020年1月9日
データ:Nikon Df, f18, ss 1/60, ISO 100


岩崎 努 プロフィール
1963年4月生まれ。京都市出身。
上智大学文学部哲学科卒業後、出版社勤務、水泳のインストラクターなどを経て、同志社大学大学院文学部西洋史科に入学。
在学中に、イタリアのペルージア大学付属機関「古代社会研究所」に籍を置き古代イタリア民族「エトルスキ」の文明研究を続ける。
帰国後、病のため研究を断念、2013年11月に下田市に移住。
2016年に下田市の「第4回下岡蓮杖フォトコンテスト」にてグランプリを受賞し、写真家の道を歩み、現在に至る。
344513050_809874237191773_284151678235558685_n.jpgのサムネイル画像


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