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YAJIN LENS by 岩崎努

第10集:「夏祭りだ!」その1

(1)夏ですね!
夏は、下田市の八幡神社例大祭の季節になります。
例年通りだと、8月の14日と15日の二日間の開催です。
写真は、祭りの開始前に、町の安寧と祭の成功を祈り、祭の奉仕者がお祓いを受けている場面です。
(尚、この写真は2016年度「下岡蓮杖写真コンテスト」でグランプリを受賞したものです。タイトルは、"La Festa"です)
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写真転載複製厳禁
場所:下田市八幡神社
日付:2016年8月14日
データ:Nikon Df ss 1/500 ISO 100


(2)コロナ禍
昨年2022年度は、3年ぶりに、縮小した形で1日のみ開催されました。
当日は、朝早くから大雨。
ずぶ濡れになりながら、参拝する奉仕者。
待ち望んだ瞬間でした。
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写真転載複製厳禁
場所:下田市八幡神社
日付:2022年8月14日
データ:Nikon Df f16 ss 1/15 ISO 500


(3)祭りのスタート
一番最初に祭りを先導するのは、「金幣」という持ち物を持つ二人の若い奉仕者です。
拍子木の音とともに、彼らが本神輿がまわれない地区を中心に練り歩きます。
「金幣」は神聖なもので、奉仕者は地面にこれを付けることができず、神社に戻るまで重い「金幣」を絶えず揺らしながら持ち歩かなくてはなりません。
そのため、これを担う若者は、神社に帰ってくる時点で、疲労困憊します。
それでも、毎年この役は人気です。
名誉役であり、若者にしかできない役です。
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写真転載複製厳禁
場所:下田市八幡神社
日付:2022年8月14日
データ:Nikon Df f18 ss 1/125 ISO 100


岩崎 努 プロフィール
1963年4月生まれ。京都市出身。
上智大学文学部哲学科卒業後、出版社勤務、水泳のインストラクターなどを経て、同志社大学大学院文学部西洋史科に入学。
在学中に、イタリアのペルージア大学付属機関「古代社会研究所」に籍を置き古代イタリア民族「エトルスキ」の文明研究を続ける。
帰国後、病のため研究を断念、2013年11月に下田市に移住。
2016年に下田市の「第4回下岡蓮杖フォトコンテスト」にてグランプリを受賞し、写真家の道を歩み、現在に至る。
344513050_809874237191773_284151678235558685_n.jpgのサムネイル画像


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