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本日の一冊

半世紀を経て、時空を越え、三島由紀夫さんと繋がりたい...「三島由紀夫が復活する」〜「パリ憂国忌」

*TAO LABより
三島由紀夫さんさんの小説は、、、実は、そんなに読んだことはありません。
でも、川端康成さんとともにとてつもない美しさと気高さ、ある意味、怖さや闇も含め、日本語の究極ともいえる作品を書いたひとりかと思います。

三島さんが自死した'70年、私は子どもでしたがそれでもその行為はとても印象に残っています。この年は大阪万博の年でもありました。
絶望=三島さんと希望=万博...当時はそう思っていましたが、50年余りの時を経て、経験とその咀嚼により、その構図が逆かもと思うようになりました。

小説より三島さん自身の存在には興味があり、何度か自分の中でマイブームが起こりました。
ここのところ、またそんな波が起こり、乗り始めています。
で、最近、読んだこちらを今回はご紹介します。

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新版 三島由紀夫が復活する
: 小室 直樹
「かつて三島由紀夫という時代があった......」三島思想の核心、輪廻転生の謎を解くべく三島の著作を徹底分析した知の巨人小室直樹が、近代日本が生んだ最高知性の実像に迫る、待望の新版!

こちら「三島由紀夫と天皇」というタイトルの文庫で以前読んでいましたが、あらためて読み直しました。
興味深かったのはなぜ11月25日に自死したのか...それに対する見解を書きつつもそれは誤解に通じると書かれている...詳しくは本書を。

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パリ憂国忌: 三島由紀夫vsヨーロッパ
: 竹本 忠雄
三島由紀夫自決後、ヨーロッパに猛然と吹き荒れた三島戦争とは何か?滞仏11年に及ぶ著者の克明な分析とともに、東西文明間の"接点と相克"を解明する異色の三島由紀夫論。

先日お目にかかった竹本さん。
竹本さんが書いた著作、何冊も昨年より拝読しておりますが、こちら、改めて手に入れ、読み始めています。
当時、日本では散々に三島さんの行為と人間性は愚弄されてましたが、フランスの知識人たちの間ではその精神性の深さ高みに驚愕の念が抱かれていたこと〜それには竹本さんたちごく少数の同胞たる日本人の働きも大いなる貢献をしていること判りました。
「HARAKIRI」ではなく「SEPPUKU」というコトダマも伝わりました。
竹本さん、「日本語脳シン・ショくらしっく」シリーズで一冊、カタチにしたい方のひとりです。
御年90才、ますますお元気でいてほしい方です。


ずっと興味のあることは「生死」という命題です。
私は「死んでも死なない」という〜肉体=物質は死んでも精神〜生命力は死なないと信じ、この肉体を離れること、ある意味、とても楽しみにしている一人です:)

先日の竹本さんの講演会とともに、そこで再会した執行草舟さんの最新作よりこの言葉、引用したく。
『生きることは、生まれて来たことではない。死んで、復活することなのだ。復活した生こそが、本当の生を司る。』  人生のロゴス より
カッチョイイ!!!

もうひとつ...
現在、制作に挑戦し始めた岡潔さんの最後の作品「春雨の曲」。先日、その許可をいただいたときに遺族のさおりさんより伺った話。
' 70年は岡さんが書いた別の原稿「流露」が出版却下され、それ以降、著作が出なくなった年でもある。
同じ時代、三島さんの自死について岡潔さんはなんて仰ってたのですか?と個人的な興味で尋ねました。
さおりさんは
「岡はそのニュースを知ったとき...『爽やかだ』と一言だけ呟いたのよ。」
とのこと。

常人には到底、理解出来ない精神性を生きた...三島さん、岡さん、合掌


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