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本日の一本

冬期湛水・不耕起農法ドキュメント『UTAUTA〜歌う田』


オオタヴィン監督作品
UTAUTA〜歌う田

真砂さんは23年前、耕作放棄地だった農地を借り、棚田の整備を始めた。3年目から「冬期湛(たん)水・不耕起農法」に取り組み、夫婦が食べる1年分の米などを栽培している。
同農法は、冬に水田を水で満たし、まったく耕さず微生物の力で栄養分を補って、湿地植物である稲の潜在力を引き出して丈夫な稲に育てる考えの農法。
「稲本来の沼の生態になるので、稲も丈夫になり手がかからない。縄文後期の水田はこんな感じだったのでは。『農業』ではなくて『農』」と真砂さん。

このドキュメントのメガホンを取ったオオタヴィン監督は
「水田の話を聞き、農業を教えてもらおうと葉山に行った。住宅地から一歩入り、いきなり景色が変わって驚いた。田んぼに行くとまず農作業をして、その後に撮影をした。
『いただきます』よりも先に撮り終えていた幻の第1作だった。仕上げたのは6年たった今年。
コロナの外出自粛のせいか、家庭菜園をする人が多くなり、あたらめて今、多くの人に縄文田んぼの取り組みをきちんと伝えたいと思い、真砂さんのインタビューのシーンを入れて完成させた」
「この作品が現在、公開中の『いただきます2 ここは、発酵の楽園』の原点となっている」
とも。

真砂さんは
「ドキュメンタリーだが感覚的で美しい映像。本当の自然を残すことは、いじらないこと。原始的で貴重。
それは頭で難しく考えるようなことではない。映画もこの田んぼと同じ。
この農法ならばやってみたいと思える人もいるのでは。実際、ここで学んで別の場所で始めた仲間もいる」
と話す。

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*TAO LABより
本日の一本はこちら〜
葉山在住のアーティスト真砂秀朗さんが農作をする水田を舞台にしたドキュメンタリー映画「UTAUTA/歌う田」。
この秋にこの田んぼ訪ね、ここにある小屋で真砂さんとゆっくりとじっくりと...さまざまな話を "かたりあい" "きょうゆうきょうかん" シンクロしました。

真砂さんがいう
『農業ではなく農』
タオラボブックスも
出版業ではなく出版
です。

たぶん、この時の語らいの種が来年後半にはこのドキュメントとは家族の関係となるような『うたうほん』として実った収穫をお届けできるかも、ですね!
その「ほんはっこう」はクラウドファンディングという蔵で発酵させようかと思っています、一年掛けて...じっくりと、みなさまのあたたかいご支援思いやりも混ぜ込みながら...そのせつはご協力お願いいたします。


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