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『神を超えよ!〜』表紙イラストモチーフ「蝶」について

*TAO LABより
日本語脳シン・ショは新書サイズを基本としており、カバーは無し、その分、帯を2/3のサイズにしてデザイン的にも遊んでいます。
今回、二冊目となり、また、聞き手の何田さんが肉体離れたということもあり、デザイナーの坂本さんが下記のようなデザインを起こしてくれました。

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*イラストのモチーフ「蝶」の意味

日本では古来「蝶」は魂や霊の象徴、世界でも神の使い。
神社で蝶を見ると神様に歓迎されていると言われたり、墓参りやお盆に蝶をみると、死んだ家族や先祖が帰ってきたものと言われたりします。ギリシャでも、「亡くなった愛する人の化身」と言われます。 日本で蝶は、古くは「ひむし(霊虫)」と呼ばれ、この「ひ」がたましい、霊、生命力を象徴することは、本書中でも人=霊止(ひと)の解説があります。また、多くの対話が「たましい」や「死後の霊」について語られています。世界でも蝶は「神の使い」と言われ、幸運の使者と言われています。

蛹 (さなぎ) から孵化することから「蝶」は「 変容 」「 進化 」「 上昇 」などの象徴 。
蝶の持つスピリチュアルな意味は、「変容」「上昇」「進化」「再生」「復活」など、ポジティブな変化をあらわします。これは、本書での「宗教時代からの卒業」「ニュータイプへの変容」「違う時空への推移」などの進化のイメージを象徴します。キリスト教でも蝶は「復活」の象徴と考えられています。イエス・ キリストは十字架にかけられ命を落とした後、復活する際に、「蝶がそのことを伝えるべく人々のいる場所へ舞い降りた」とされています。

蝶は、世界中で共通した「愛」や「恋愛」のモチーフでもある 。
ギリシャ・ローマ神話に登場する女性プシュケーは、美の女神アフロディーテも嫉妬する美貌の持ち主で、絵画や彫刻で「蝶の翼を持った女性」として描かれます。彼女は困難の末、「神になること」で、 アフロディーテの息子アモーレと結ばれます。(ギリシャ語のプシュケーは「たましい」「蝶」を意味します。) 西洋では結婚式のケーキとして蝶モチーフが使われるバタフライウエディングケーキが人気です。 複数で飛んでいる蝶は「幸せな恋愛」をあらわし、中国では「愛情溢れる円満な夫婦」の象徴です。 本書内でも「愛と性とエロス」についての対話があり関連性を暗示します。

アゲハチョウの幼虫は山椒など蜜柑科の植物で育ち、成虫は彼岸花に集まる。
イラスト下部の葉、さなぎの抜け殻のある枝は、山椒の葉や枝です。アゲハチョウの幼虫は山椒や蜜柑科の植物にしかつきません。本書内で何度か登場する、和歌山での逸話を彷彿とさせます。 アゲハチョウは成虫になると、毒がある花にも関わらず彼岸花が大好き。日本では「死」をイメージさせる花である彼岸花と美しいアゲハチョウは、1セットでイメージされる絶妙なモチーフです。


坂本さんの意識のなかにこんな想いがあり、その意識をデザインとして目に見えるカタチにする...「ソウゾウする」とはそういうコトかとあらためて教えてくれました。
坂本さん、このたびも素晴らしいデザイン、誠にありがとうございます!

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