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本日の一冊

沈黙の艦隊

*TAO LABより
空母いぶき』『ジバング』『太陽の黙示録』『太陽の黙示録-建国編-』etc...そしてこの作品。この6月から7月にかけてかわぐちかいじさんの作品を一気読みしていました。

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かわぐちさんの作品を読むのは40数年ぶりだ。
中学の頃から大ファンだったひとりに竹中労さんがいる。携帯もネットもない時代、一体どうやって調べ、連絡したのか?記憶は定かではないが、好きが高じて高校時代、とうとう竹中さんの自宅に遊びに行くようになっていた。当時竹中さんは箱根宮ノ下に居を構え、どてらを羽織った一見強面の入道だったけど、その眼は優しく、とんでもないくらいの数の猫(捨て猫、野良猫)と暮らしていた...

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町田(高校時代、学校の塾=寮に住んでいた)から熱海に帰ったときにオートバイにまたがり、実家のかまぼこをお土産に箱根まで走り、竹中さんやそのときに集っていた危ない(笑い)大人の方たちの会話をロバの耳のように大きくそばたて聞かせてもらっていた。とても刺激的な話が多かったよ。

閑話休題(この四文字も竹中さんの文章で教わった)

当時、『現代の眼』という雑誌があった〜毎号楽しみにしていたものの一つだった。1975年高校1年生のころかな?『黒旗水滸伝-大正地獄篇-』という絵と文章が上下に分かれていた作品が始まった。作者はふたり〜ひとりは夢野京太郎、それは竹中さんのペンネームだが、もうひとりの作者、絵を描いていたのがかわぐちかいじさんだった。たぶん、かわぐちさんが本格的に漫画家の道を歩む以前の作品だとおもう。漫画ではない、文章と絵のハイブリットがまさしく読み+見応えありで、また、内容が無政府の実現という管理ではなく自由を尊ぶ男たちの熱い試行錯誤の物語が描かれていて、青かった自分にはとても響くものだった。
現在ではシステムの問題をとやかく指摘する以前に自らの精神性こそが平和の基礎になると信じていますが。

その後、かわぐちさんの存在は忘れてしまい、今回一気読み月間により、上記を思い出したしだい。一気読みしたそれぞれの作品、感心感銘いただきましたが、とくに『沈黙の艦隊』にはシビレました。

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*沈黙の艦隊
『沈黙の艦隊』は、かわぐちかいじによる日本の漫画作品。『モーニング』にて、1988年から1996年まで連載。1990年に第14回講談社漫画賞一般部門を受賞。累計発行部数は2500万部以上。アニメ・ラジオドラマ化もされている。 潜水艦戦を描いた戦記物に、核戦争や国際政治等の問題提起を絡ませ、各方面から注目を集めた。

足掛け8年・全32巻という長期に渡って連載された物語だが、劇中で実際に経過した時間はわずか2ヶ月である。折しもその連載中にソ連崩壊・冷戦終結など現実世界の世界情勢が劇的に変化しており、本作の設定やストーリーにも影響を及ぼしている。
-wikipediaより-

*TAO LABより
この漫画のストーリーはここであえて書かず、漫画やアニメをぜひ、観てください。
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沈黙の艦隊3.jpegのサムネイル画像

沈黙の艦隊 全16巻完結(講談社漫画文庫)

国境とは何か?独立とは何か?日米同盟とは何か?保険とは何か?戦争とは何か?国連とは何か?情報とは何か?
それらのテーマに対し、この漫画では世界平和を達成するために、いくつかの政治的概念が提唱されている。それがとても斬新であるが、実は目からウロコの可能性ある視点だった。そこにシビレました。

・政軍分離
・やまと保険
・世界政府
・沈黙の艦隊計画
・全てに制約がなく、ありのままに公開されるマスコミ

当時、左翼陣営にいた竹中さん、また、かわぐちさんの漫画は右翼漫画かとおもい、食べず嫌いでした。
両者の繋がりをあらためて思い出した結果、彼らは左翼でも右翼でもない存在で、今一番必要な道ともいえるバランスの軸「和道(覇道でもなく、王道でもなく)」を歩んでいる先人だとあらためておもった次第。自分の目指す立ち位置ともいえます。

令和を迎え、非常に冷たい非情な戦争(=国と国とではなく、それは結果であり、それを超えた、その元ともいえる個々の意識の中ともいえる戦い)が始まっている現代こそのオススメの作品かと。この漫画をどう捉えるか?どう感じるか?そのプロセスそのものが個々の精神の深化に役立つかと。

*おまけ

VOYAGE1


VOYAGE2


VOYAGE3

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