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失われゆく日本: 黒船時代の技法で撮る

世界的に貴重な湿板光画と新しい日本論 。

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失われゆく日本: 黒船時代の技法で撮る
エバレット ケネディ ブラウン  :著

内容紹介
黒船ペリー提督随行カマラマンの一族である著者=エバレット・ケネディ・ブラウンは、現代のフェノロサである。88年から日本に移住。EPA通信社の日本支局長として活躍後、幕末時代の写真技法である湿板光画で「時を超えた日本」の記録に取り組んでいる。神道、芸術、匠、公家、山伏、縄文など、日本の精神性の本質を見抜き、美しい湿板光画(幕末時代の写真技法)と文章で見事にまとめている。明治維新150周年の今、縄文時代から脈々と続く日本の素晴らしい「精神性」と「身体感覚」を現代の日本人に伝える。
著者は京都ジャーナル寄稿編集者、文化庁長官表彰(文化発信部門)受賞者、首相官邸や経済産業省クールジャパン官民有識者会議委員、諸省庁の文化推進カウンセラーを務める。公家の近衞忠大さんらと設立した会所プロジェクト理事、京都府観光推進顧問、 IBMビジネス&カルチャーリーダー会議の世話人、日本文化デザインフォーラム幹事、駐日米国大使館写真講師などを務める。著書に『俺たちのニッポン』(小学館)、『日本力』(松岡正剛氏との共著・パルコ出版)、『Japanese Samurai Fashion』(赤々舎)など。

TAO LABより
エバレットさんの新著。
彼に出会ったのはかれこれ20年ほど前になる。当時、まだ日本ではポピュラーではなかったSPROUT=芽出し野菜(〜もやしではなく)の効用と手軽さを伝えたく、微力ながらそのためのハウトゥー広報とキット販売について中島デコさんに相談しに参上した時だ。
その直後、彼らは千葉の房総に活動拠点(ブラウンズフィールド)を移した。お二人には節目節目で気遣っていただき、お世話になっています。西麻布「ネオ精進&グッドミュージック〜東京安楽死」や福岡「Natural Junk〜ManaBurgers」にも来てくれました。

2010年代になってから、とくに伊豆に戻ってからはご無沙汰が続いていましたが、久しぶりに彼より新著のお知らせが。
当時はマクロビオティックで繋がっていた同い年でもあるエバレットさんですが、ここのところの世界史日本史の再定義、日本語=日本語脳、明治150年とネオ江戸時代といった探求テーマとドンピシャで嬉しいシンクロです。

下記に目次をアップします。素晴らしい構成。
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侘び寂び気品のある装丁デザインが伊豆で交歓させていただいているNOMADOの白谷さんというのも嬉しい発見でした。

内容の感想はあえて書きません〜白紙の状態で読んでいただけたら。超オススメの一冊。
それにしてもエバレットさん、日本にとって有り難い、ユニークな存在です。

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